らいなです。
先日、一条工務店で建てる狭小住宅ということで、どうして一条工務店で建てようと思ったのか記事にしました。
いよいよ間取りの打合せに入るのですが、私たちの選んだベースの商品は「i-smartⅡ」です。一条工務店の看板商品です。
そこで営業さんというより、一条工務店全社でおススメしている「ハイドロテクトタイル」について気になっています。外壁の一種で、標準仕様のボーダータイルにTOTO(株)の「ハイドロテクト」という光触媒技術を使用しているらしいです。本当にすごいのか、自分に合っているのか、調査していきたいと思います。
私の外壁の結論
石面調ボーダータイルでいい。
検討しているすべての人に当てはまる訳ではないので、なぜこの結論に至ったのか、順番に説明していきたいと思います。
i-smartⅡの外壁→ハイドロテクトタイルor石面調ボーダータイル
見出しにもあるように、「ハイドロテクトタイル」と「石面調ボーダータイル」を選択することができます。それぞれの基本的な仕様について表にまとめました。
ハイドロテクトタイル | 石面調ボーダータイル | |
価格 | 施工面積×約1.3万円(※) | 追加費用なし |
色 | ホワイト、オレンジ、ブラウン、 ブラック、ピンク 2色まで選択可能 (ただし、縦方向の色分け) | ホワイトのみ |
ハイドロテクトタイルの価格については私が契約した時点で施工面積×約1.3万円であったというだけで、過去には施工面積×7000円という時期もあったそうです。
色はハイドロテクトタイルのほうが種類があって、全5色の中から2色まで選択できる(単色も可)ので、25パターンから選択することができます。外観はこちらの公式ページから見ることができます。
実際にタイルを見た感想としては、それぞれ表面が違って、ハイドロテクトタイルはタイル中央にかけて山があり、石面調ボーダータイルは平坦なタイルでした。
「ハイドロテクト」はTOTO(株)の光触媒技術
ハイドロテクトタイルを理解するには、頭についている「ハイドロテクト」を理解しなければいけません。これは先ほどから述べているようにTOTO(株)の光触媒技術です。TOTO(株)が特許を持っているということですね。「ハイドロテクト」の公式サイトはこちらになります。
失礼ながら、こちらから引用させていただいてまとめていきたいと思います。公式ではハイドロテクトについて以下の記載をしています。
ハイドロテクトは、光触媒を利用し光や水の力で地球も暮らしもきれいにするTOTOの環境浄化技術であり、技術ブランドです。
https://jp.toto.com/products/hydro/jp/about.htm
そもそも光触媒って何よ?
光触媒とは、光の力を使って、自らは何も変化することなく周りのものを変える(化学反応)働きをもつ触媒物質を指す総称
https://jp.toto.com/products/hydro/jp/action.htm
そして、ハイドロテクト技術には「酸化チタン」が使われています。”酸化チタンの表面に紫外線が当たると活性酸素が発生、菌や有機物を分解”するようです。さらに、酸化チタンと水が反応して、親水基(水になりやすい部分)ができるため、汚れが浮くという仕組みです。親水基で汚れが浮く原理は洗剤などの界面活性剤と同様です。
つまり、ハイドロテクトタイルはこのハイドロテクト技術が使われたタイルということです。
一条工務店のハイドロテクトタイルの性能
さて、本題の一条工務店のハイドロテクトタイルは本当にすごいのでしょうか?公式ページを見ながら考えていきたいと思います。参照するページは下記となります。
まず”キレイが続く理想の外壁”として、セルフクリーニング機能について触れています。こちらは図は異なりますが先ほど紹介したTOTOのページと同じ内容です。動画もあります。
さらにその下には”「タイル」という素材”の説明があります。”汚れに強い”、”変色に強い”、”劣化に強い”、”キズに強い”、”火・熱に強い”、”水・寒さに強い”と6項目を挙げて説明しています。この中で「ハイドロテクトタイル」という単語を使用しているのが最後の”水・寒さに強い”だけですので、元々タイル自体いいのだと思います。
タイル外壁がそもそも優秀であるということ
元々タイルは土を高温で焼いて作ったもので、そもそも火に強く、耐久性が優れているのでよくある外壁(サイディング)と比べてメンテナンス費用がかからないという特徴があります。ハウスメーカーの1つであるクレバリーホームの公式サイトをご覧ください。
タイルだけで言えば、クレバリーホームは外壁全面タイルが標準仕様で種類も100種類以上あるらしいので、一条工務店より優れています。
ハイドロテクトタイルは土地との相性を考えて
私たちの家を建てる予定の土地は左右に建物が境界線ぎりぎりまで建っており、私たちもぎりぎりの幅まで家を建てる予定です。そのため、ハイドロテクトタイルのセルフクリーニング機能に欠かせない紫外線をタイルに浴びせることが難しいと考えました。汚れを分解できなければ、雨水がかかっても落とせません。よりによって上から見ると長方形、かつ長辺側に建物が建っているのでハイドロテクトタイルの良さが活かせません。
価格は最初でしか触れていませんが、仮に30坪の施工面積で建てる場合、約39万円かかります。タイル自体はメンテナンスフリーですが、ハイドロテクト部分の耐用年数は20年というブログ記事もあります。
1年あたり2万円弱を安く見るか高く見るか…
外観に拘るつもりもないので、標準仕様の石面調ボーダータイルにしようと思います。ハイドロテクトタイル分は別のオプションを付けたいと思います。
まとめ
- ハイドロテクトタイルはTOTO(株)の特許技術を使った一条工務店オリジナルタイル
- 紫外線を当てて汚れを分解 → 雨水で流すセルフクリーニング機能
- 外壁全面タイルがそもそも汚れにくい、耐久性に優れている
- ハイドロテクトタイルの採用は外壁への日当たりを考えて
私は石面調ボーダータイルになりそうですが、土地が広くて家全体に日光が当たる環境であればハイドロテクトタイルを採用すると思います。一条工務店に関するブログやインスタを見ると、たまに汚れが落ちてない報告があるので、落ちる汚れの限度はありそうです。
1つ調べられなかったことが、ハイドロテクトタイルの「ハイドロテクト」はハイドロテクト塗装をしているのか、または別のやり方で機能を持たせているのか、という点です。塗装の場合、タイル同等の耐用年数は望めない(先に塗装が落ちてしまう)ようです。2017年には塗料自体の販売が終了しているので、これから先どうなるかも気になります。
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